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beatmania IIDX筐体のボタンと無反応について。

いつも液晶のことばかり書いているので、たまには誰もが一度は考えることがあるであろう筐体のボタンについて書こうと思う。

IIDX筐体のボタンに関する基礎知識

日本向けIIDX筐体の出荷時におけるボタンと関連部品は、

ボタン本体:三和電子 照光式押しボタン薄型45φ長方形 ホワイト・スモーク(共に旧型ランプホルダー)
スプリング(バネ):三和電子 照光式押しボタン用スプリング(100g)
マイクロスイッチ:OMRON 小形基本スイッチV-10-1A4(押圧0.98N)
IMG_3498.jpg
↑スプリングとマイクロスイッチ

となっている。
いわゆる100gバネと0.98Nのマイクロスイッチの組み合わせである。

KACなど公式大会に用いられるKONAMI所有筐体もこのセッティングであると推測され、The 6th KACにおいてトップランカーである某氏がプレー後に「筋トレしてきます」と発言していたり(共鳴遊戯の華で自己ベストを大きく下回った)、DOLCE.氏もこのセッティング向けの調整に苦労したらしい。(DOLCE.はこの大会で優勝)

ちなみに、ここでは詳しく述べないが、韓国向けの筐体のボタンと関連部品は、製造をUNIANAに委託していることもあってか日本向けのものとは異なっている。
また、SPADA筐体以降のものでは、出荷時点で60gのスプリングと押圧0.49Nのマイクロスイッチが使われているという情報があるが、誤りであると思われる。

実際によく目にするセッティングとは

ほとんどの店舗では、出荷時のままではなく、スプリングやマイクロスイッチを別のものに交換した上で稼働させていることは周知の事実である。
その中でも多くみられる組み合わせをピックアップしていこう。

1.スプリング20g(OBSA-SP(20g))+マイクロスイッチ0.49N(D2MV-1-1C3)
関東や関西などの都市圏で多くみられるもので、非常に柔らかいバネと少し押しごたえのあるマイクロスイッチが特徴である。
バネが柔らかく反発力が非常に弱いので、近年増加傾向にある高速物量系の譜面をプレーしても比較的疲れにくいとされている。
しかし、この柔らかいバネのせいで戻りが悪いと感じ、敬遠する人もいる他、マイクロスイッチの劣化が早く、こまめなメンテナンスとマイクロスイッチ交換が必要とされる。

2.スプリング20g(OBSA-SP(20g))+マイクロスイッチ0.25N(D2MV-1-1C2)
前者ほど多くはないものの、近年のトレンドである柔らかボタンを追い求めた結果である。
マイクロスイッチの押しごたえがあまりないので、スコアが出づらいと感じたり、戻りが悪いという理由で敬遠する人も一定数いると思われる。
マイクロスイッチの劣化による無反応も1の組み合わせより早く発生する感じがあるし、個人的にはあまりメリットを感じない組み合わせではある。

3.スプリング20g(OBSA-SP(20g))+マイクロスイッチ0.98N(V-10-1A4など)
北陸地方や滋賀県などでみられる組み合わせである。
非常に柔らかいバネと硬いマイクロスイッチのギャップが大きくて、クセのある押しごこちとなっている。

4.スプリング60g(OBSA-SP-K)+マイクロスイッチ0.25N(D2MV-1-1C2)
都市圏の一部店舗(ラウンドワン系列に多い)や、地方で多くみられる組み合わせである。
デフォルトよりもかなり軽いセッティングではあるが、バネの反発力がそれなりにあり、ボタンの戻りが悪いと感じることはないであろう。
1や2の組み合わせに慣れた人にとっては「ガチムチ筋トレ鍵盤」に感じられるほどであるが、個人的には慣れると押しやすい組み合わせではあると思う。

5.スプリング60g(OBSA-SP-K)+マイクロスイッチ0.49N(D2MV-1-1C3)
地方でたまにみられる組み合わせである。青森市ではこの組み合わせがほとんどであったと記憶している。
また、2016年4月のセガ系列IIDX導入時には、デフォルトからこの組み合わせに換装するようセガ本部から通達があったようで、一時期通販サイトでD2MV-01-1C3の在庫が一斉に切れるという現象があった。
結構重い押しごこちであり、DPには厳しいという人も多い。

軽ければ軽いほど良いのか

昨今の高速高密度譜面の増加に従って、バネの反発力が小さい1や2の組み合わせを採用する店舗が増えつつある。
では押しごこちは軽ければ軽いほど良いのかと問われると、私は「否」と答えるだろう。

昨年の秋頃、某北摂のゲームセンターでこういうことがあった。





結果的には他の店員を呼んで交換してもらった…


この店舗では前項1の組み合わせを採用しており、マイクロスイッチの劣化による無反応(いわゆる「ボタンが抜ける」現象)は必然的に発生するわけであって…
教えてあげてもマイクロスイッチの交換を渋るような店舗では、1や2の組み合わせを採用するべきではないと思うのだ。
この店舗は2016年1月までは上級者プレイヤーの店員が勤務していたようで、その頃までは無反応に悩まされたことは無かった。しかしそれ以降はボタンの無反応や皿ガコ(ターンテーブル本体と軸を固定しているネジが緩むことによって生じるターンテーブルを回した時のグラつき)が見られるようになってしまい、心なしか上級者が減った気がする。
大阪府全体で見てもトップクラスの環境を備えていたキャンディウエスタン石橋の閉店によって、北摂地域最後の砦となっている店舗でもあり、頑張って良い環境を保って欲しい思いがある。
現在、ボタンの無反応は発生していないが、減ったプレイヤーが戻ってきた印象はない。平日夕方でもガラガラということがほとんどである。

先日閉店してしまったが、初めは2の組み合わせを採用していた千里中央のハローズガーデンでも同様の傾向が見られ(というか全く交換してくれず、たまに無反応するという次元ではなくなっていた)、閉店する数ヶ月前からは4の組み合わせに変更されていた。


マイクロスイッチの交換を定期的に行うか、少なくともプレイヤーに頼まれたら交換する店舗でなければ、1や2の組み合わせを採用して欲しくないのが本音である。
と言っても、1や2以外の組み合わせを採用していてもマイクロスイッチの交換は絶対に行わねばならない。
60gのスプリングだろうがマイクロスイッチの劣化は必ず発生する。

最近はSNSが発達していて、「あそこの店はボタンが無反応する」「店員に言っても交換してくれない」などの悪評はあっという間に広まるため、一気に客足が遠のく。

また、プレイヤーにはそれぞれ好みの組み合わせがあって、好きな組み合わせの店舗に通うようになるものである。
従って、一人の客に「ボタンが重いので軽くして欲しい」と言われただけでその通りに組み合わせを変更するのは、そこにもともと通っていた常連プレイヤーを一斉に手放すようなものであり、絶対に行ってはいけないことであるとも思われる。

私のフォロワーにも、当時のホーム店舗において、事前の告知など無しにマイクロスイッチがD2MV-01-1C3から1C2に変更されたことが原因と考えられる無反応が多発するようになり、その店に通うのをやめた人がいる。
もし変更するのであれば、twitterのアンケート機能などを活用して、熟慮の上で行ってもらいたい。
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[ 2017/03/21 02:27 ] IIDX筐体関連 | TB(-) | CM(0)
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