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beatmania IIDX 26 Rootageにて初代筐体向け皿直結ハーネス配布
この記事で述べている問題点は基本的に解決しました
詳細はこちら--------------------------------------------------------------------------------------
CANNON BALLERSの新しいI/OとPCBについて解ってきたことがあるので書いておきます。
おさらい扉が白の筐体を「初代筐体 (型式GQ863-JA GQ983-JA GQ986-JA GQ992-JA)」
扉が黒でカードリーダのシールが白色ベースのものを「旧筐体 (型式GQD01-JA GQE11-JA GQECO-JA GQFDD-JA)」
扉が黒でカードリーダのシールが黒色ベース、もしくはカードリーダーが埋め込み式のものを「新筐体 (型式GQGLD-JA GQHDD-JA GQI00-JA GQJDZ-JA GQLDJ-JA GQLDJ-JB GQLDJ-JC)」
と(僕は)呼んでいます。
一般的にもそうかと。
24 SINOBUZまでは、
初代筐体のI/OはC02 I/O
旧筐体のI/OはD01 I/O
新筐体のI/OはGOLD I/O
であり、それぞれ起動時のチェック画面における"FPGA DEVICE"項目で"C02" "D01" "PASS"と表示されていました。
そして、鍵盤の信号はどの筐体でも直接I/Oに入力されていました。
また、それぞれのI/Oにはサブ基板が接続されており、C02 I/Oのものと、D01 I/O・GOLD I/Oのものの2種類が存在しています。
D01 I/OとGOLD I/Oのサブ基板は同じものです。
C02のサブ基板は皿のセンサーからの入力を変換してI/Oに渡すほか、テストスイッチ、サービススイッチの入力、16セグ、ネオン、スポットライトの制御を行います。
このサブ基板での皿センサーからの入力の変換によって、初代筐体の皿問題(FHS調節時にレーンカバーの位置がぶっ飛ぶなど)が発生するとされています。
一方、D01 I/OとGOLD I/Oのサブ基板は、16セグ、ネオン、スポットライトの制御を行うだけで、皿センサー、テストスイッチ、サービススイッチには関与していません。これらの信号は変換を受けることなく直接I/O基板に入力されます。
そしてI/OやPCBとは別に、皿のフォトセンサーも旧筐体や初代筐体は旧式のものが使われていて感度が悪いとされています。
したがって、次のことが推察されます。
初代筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良+
C02 I/Oサブ基板での変換が原因初代筐体における鍵盤を含めた判定のブレは、
C02 I/Oの悪い性能が原因旧筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良が原因旧筐体における鍵盤を含めた判定のブレは、
D01 I/Oの悪い性能が原因CANNON BALLERSではI/OとPCBのみの交換以上の話を踏まえて、次の模式図を見ます。

初代筐体

旧筐体と新筐体
これらの図は、CANNON BALLERSでの接続模式図です。基本的にはI/OとPCBを交換した形になります。
ここで気づいて欲しいのは、
各I/Oのサブ基板は交換されていない点です。
旧筐体と新筐体のサブ基板の役割は、16セグ、ネオン、スポットライトの制御であり、これらはプレーに影響が無いのでそのままでも問題ありません。
しかし、初代筐体のみにおいては、従来通りサブ基板が皿の入力を一旦中継ないし変換してメイン基板に渡しているので問題が引き続き残されたままです。現に「FHS調整時にぶっ飛ぶ」という報告を見かけました……
ではI/OとPCBの交換だけ(通常の換装作業)でどこまで筐体差問題が解決するのかSINOBUZまでの筐体差問題と原因がこちらですね。
初代筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良+
C02 I/Oサブ基板での変換が原因初代筐体における鍵盤を含めた判定のブレは、
C02 I/Oの悪い性能が原因旧筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良が原因旧筐体における鍵盤を含めた判定のブレは、
D01 I/Oの悪い性能が原因では、I/OとPCBの交換だけで何が解決するのでしょう。
まず、I/Oが統一されたので、鍵盤における判定のブレは解消されます。
初代筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良+
C02 I/Oサブ基板での変換が原因初代筐体における鍵盤を含めた判定のブレは、C02 I/Oの悪い性能が原因←解決旧筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良が原因旧筐体における鍵盤を含めた判定のブレは、D01 I/Oの悪い性能が原因←解決半分くらい解決です。
皿のフォトセンサー交換は重要残った問題がこちら。
初代筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良+
C02 I/Oサブ基板での変換が原因旧筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良が原因ここで、CANNON BALLERSを稼働させるための最低限の作業には含まれていませんが、容易に行える皿のフォトセンサーの新品への交換を行うと…
初代筐体における皿のレスポンス問題は、
旧式のフォトセンサーに起因する感度不良←解決+
C02 I/Oサブ基板での変換が原因旧筐体における皿のレスポンス問題は、旧式のフォトセンサーに起因する感度不良が原因←解決となり…
C02 I/Oサブ基板で皿のフォトセンサーからの信号が変換されることが原因の、初代筐体の皿レスポンス問題のみが残されます。
旧筐体は新筐体との差がなくなります。
……じゃあ
皿の信号をサブ基板に通さず、直接新I/Oに入力すれば解決するんじゃないのか、と思いつきますよね。
そうなんです。簡単なハーネスとコネクタを作成することでこの問題は回避できそうなんです。
(2018年1月19日追記)
全国で数店舗ですが、初代筐体において、皿の信号をsub I/O非経由にする&フォトセンサーの新品への交換によって、新筐体と同等性能へ改善することに成功しています。
前者はあくまでも自己責任ですが、比較的容易な作業のようです。インカムを増やして近隣の店舗と差をつけるなら…
(2018年9月13日追記)
皿の信号をsub I/O経由にせず、I/O基板に直繋ぎする用途「にも」使えるハーネスが某所で売られている模様です。ここでは詳しくは言及しませんが。
(2018年11月7日追記)
Rootageにて公式から初代筐体向けに皿の信号をI/O基板に直接入力するためのハーネスが配布されました。
これを使用し、皿のセンサーを新品に交換すれば、理論上初代筐体でもtricoro筐体など新筐体と全く同じレスポンスが得られます。今できること皿のフォトセンサーを新品に交換すること。一番新しい旧筺体であるDD筺体は稼働開始から10年経過しており、最古の初代筺体は20年近く稼働しています。
旧筺体や初代筺体に出荷時装着されていたフォトセンサーは、新筺体のものより性能上感度が悪いという情報もあるほか、上記のような長時間稼働による投光部や受光部の劣化も考えられます。経年劣化だけではなく、皿の歯車でゴリゴリ削られてしまった(本来は起こってはいけないが)フォトセンサーも感度が悪化するので、露骨に反応が悪かったり遅延する場合は新品センサーへの交換(これは公式で認められている)で改善の可能性があります。
「旧筐体のPCBとI/Oを換装したのに皿の反応が悪い」という人、結構いそうです。
理論上、旧筐体はフォトセンサーの新品への交換で連皿の反応も含めた新筐体との差異が消滅します。
初代筐体(皿の入力がI/Oサブ基板経由)においても、皿の反応だけ露骨に遅延する(単発でも)筐体とそうではない筐体が確認されており、前者はセンサーの交換によって改善が見込めます。
仕様上少しは反応が遅延しますが「単発で少し早めに(32分くらい)回さないと黄ばむ」ほどの遅延はおそらく初代筐体全体の仕様ではありません。連皿の反応漏れに関しては何も言えませんが。なんとかしてくださいコナミアミューズメントさん。
→ありがとうございますコナミアミューズメントさん。
1筐体分でだいたい1600円くらい(コナミに発注)らしいので、一度検討してみては如何でしょうか。
(2018年4月28日追記)
また、某トップランカーは「DJT筐体とtricoro筐体以降の筐体では皿の反応に差がある」と発言しており、PCBとI/O基板が統一されたCANNON BALLERS以降においてもこのことが言えるのであれば、新筐体間でも皿センサーの性能差が存在することになります。仕様上の性能差なのか劣化によるものなのかは不明ですが、DJT筐体以降のものでも場合によってはセンサーの交換が意味のあることになりそうです。
何か間違ってること、「こうじゃないの~」というのがあればコメントかリプライください。お願いします。
間違ってる情報を記載し続けることだけは避けたいので…
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